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講演内容 ]
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ビジネスにおけるネットワークの展望と動向
弓削哲也 (ソフトバンクテレコム専務取締役専務執行役員兼CTO) |
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[プロフィール]
ソフトバンクテレコム株式会社 専務取締役専務執行役員
兼 CTO、技術統括 研究本部 本部長 兼 渉外部担当。その他、ソフトバンクモバイル株式会社、ソフトバンクBB株式会社のそれぞれ渉外担当役員も兼任。1988年に全IPネットワークの概念を提唱して現在のIP全盛の基礎づくりに少し貢献。1984年に旧日本テレコムの設立に参画。1974年に旧国鉄の鉄道技術研究所での列車無線、漏洩同軸ケーブルシステムの研究でキャリアをスタート。 |
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[講演内容要約]
【サプライチェーンにおけるネットワーク】
近年モノやサービスの供給にはネットワークが様々な形でますます深くかかわってくるようになりました。もしネットワークがどこかで切れるようなことが起きた場合、影響は生産から消費のかなり近い様々な部分に及ぶようになることは明白で、非常にその重要性が増しております。また、色々なお客様がグローバルに事業を展開される中で、安定したサービスを提供するためには、その間を高い信頼性で結ぶということも必要となります。
ネットワークの進化を携帯電話を例にとってみると、今までは基地局の数を増やしてユビキタス度を高めるとういことでしたが、今後課題となっているのは屋内をいかにカバーするかということです。これに対し現在、携帯電話を無線LAN上で使えるようにするとか、屋内にフェムトというごく小さな基地局を設置する等のソリューションを考えております。またエリアをカバーするだけではなく、お客様がご自身でフェムトを部屋に設置するとその人専用の基地局ができるということに近づきます。その為、例えばその部分だけ別料金プランにする等、色々な新しいサービスが生まれてくると思われます。
【ビジネスを支えるネットワークの今後の動向】
今後の大きな動向の一つは、スマートフォンにみられるような端末の高度化だと思います。一般的には携帯電話の出荷台数は頭打ちになってきていますが、スマートフォンといわれる端末の出荷台数はぐんぐん伸びています。Appleさんの出したipodのようにネットワークと連携してプッシュ型の電子メール、カレンダー機能、またVPNを張って企業リソースにアクセスすることができ、高度で画期的なカスタマイズが可能です。オープン性については、キャリアがコントロールするという面でのクローズ性からは離れていますが、Apple側から提案されたルールにのっとっているという意味では、クローズドになっていると言えるでしょう。もう一つはクラウドコンピューティングだと思います。高度な端末を使って、ブロードバンドでユビキタスなネットワークを使ってビジネスを支えているすべてのネットワークをコンバージェンス、ブロードバンド化・ユビキタス化による新しいアプリケーションの創生、この様なところが、今後目指すものであると思っています。
以上 |
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